2023/07/10
伝統工芸品 ~ 世界に愛されたセトノベルティ ~ 。日本には数多くの「伝統工芸品」があります。明確な定義はありませんが「伝統工芸品」とは、世代を超えて受け継がれてきた「手作りの日用品」のことです。その「伝統工芸品」には、漆器、人形、織物、木工品、仏具など様々な種類がありますが、ほとんどの工程を手作業で作り、長く「日常生活で使ってきたもの」が「伝統工芸品」と呼ばれています。しかし、現代の「日常生活で使うもの」は、技術の発達により工場で大量生産されて、安価なものが簡単に手に入るようになりました。それに比べ、手作業で行う「伝統工芸品」は、どうしても生産コストがかかって価格が高くなり、需要は減少し、後継者問題も避けられないでいます。実は、日本の「伝統工芸品」でありながら、日本国内ではその存在がほとんど知られずに、海外では高い評価を得て、世界中の人々に愛されてきたものがあります。その「伝統工芸品」は「セトノベルティ」です。「ノベルティ(Novelty)」とは、現在では和製英語として、広告宣伝のために作られた景品を指す場合がありますが、欧米などの諸外国の家庭で飾られる陶磁器製の置物や装飾品などのことをいいます。また、1300年の歴史をもつ瀬戸のやきものは「せともの」の語源となった窯業地として、日本遺産にも登録されています。その瀬戸で「ノベルティ」が本格的に作られるようになったのは、第一次世界大戦が始まった1914年でした。当時「ノベルティ」が人気を博していたアメリカでは、最大の「ノベルティ」生産国だったドイツからの輸入が途絶えてしまい、白羽の矢が立った瀬戸で、輸出用として「ノベルティ」の生産が始まりました。その後、欧米をはじめとする海外に多数輸出されて、戦後には最盛期を迎えました。人形や動物の置物、花瓶、壁掛け、食器など様々な「ノベルティ」が作られ、材質も多様で、多彩なラインナップと精巧な造形、繊細な絵付けが高い評価を得て、世界中の家庭に潤いをもたらしました。しかし、かくも繁栄した「セトノベルティ」は、1980年代後半以降、急速に衰退し、表舞台から消え去ることになります。大きな原因は、急激な円高やオリジナルブランドの不確立、台湾や東南アジアへの技術移転ともいわれています。何より「セトノベルティ」は、主に輸出向けに作られていたために、国内市場での知名度の低さが拍車をかけました。それでも今、「セトノベルティ」は、かつて世界を凌駕した「セトノベルティ」としてブランド化を推し進め、技術を伝承しながら生き残りをかけています。自国の素晴らしい技術や伝統を守り、いかに継承させ、残していけるかは、継承者だけの問題でなく、その国全体の課題ですよね。お問い合わせは、プロフィールにありますホームページ「お問い合わせ」からお気軽にお声掛けください。とても残念ではありますが、「伝統工芸品」をAI搭載ロボットが手作業で作る、なんていう時代がくるのかもしれませんね。[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ︎目白駅から徒歩2分池袋駅から徒歩10分
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