2023/06/22
梅雨 ~ ガラス花の真実 ~ 。6月から7月中旬にかけて、日本列島(北海道を除く)は雨の季節、いわゆる「梅雨」に入りますが、この言葉は中国から「梅雨(ばいう)」として伝わり、江戸時代頃より「つゆ」と呼ばれるようになりました。「梅雨」の漢字の由来には二説あり、ひとつは「黴(カビ)の生えやすい時期の雨」として中国で「黴雨(ばいう)」だったものを、「カビ」では語感が悪いので季節に合った「梅」の字を用いて「梅雨」になったとする説と、もうひとつは「梅の熟す時期の雨」として、元々「梅雨」だったとする説があります。また、日本で「つゆ」と呼ばれるようになった由来は、湿っぽい「露(つゆ)」からという説もあれば、梅の実が熟し潰れる時期でもあることから「漬ゆ(ついゆ)」と関連づけたとする説もあります。さて、今回はこの梅雨の時期に咲く、神秘的な花として有名な「山荷葉(サンカヨウ)」を紹介します。「山荷葉」は山地の湿原に生える多年草で、2cmほどの小さな白い花(6枚花弁)を1茎に3-10個咲かせます。花言葉は、この外見から「清楚な人」や、親しみやすさから「親愛の情」になったと考えられます。一見、ありふれた白い小花ですが、「山荷葉」は雨に濡れるとガラス細工のように花びらが透き通るという不思議な特徴があることから、「ガラス花」や「スケルトンフラワー」ともいわれています。しかし、一定の条件が必要で、透明になるまでにはかなり長い間ゆっくりと時間をかけて水分を含む必要があることや、3日から1週間程度で散ってしまうので雨季と花期のタイミングが重要であること、さらに衝撃に弱く強い雨では花弁が散りやすいことなど、透明な花の状態で出会えるとかなり運がいいことから「幸せ」という花言葉もあります。また、花は透明なままではなく、乾くと再び白く戻る様子から「自由奔放」という花言葉まであります。それではなぜ「山荷葉」の白い花は、濡れると透明に変わるのでしょうか。実は「山荷葉」に限らず、白く見える花は白色の色素はなく透明で、この透明な花弁の細胞にはたくさんの小さな空気の泡が含まれているので、条件次第で透明に見えるのです。つまり、普段その空気の泡は、光を乱反射しているので人間の目には白い花に見えますが、雨が降ると水分が花の細胞の中に入り込み、光の乱反射が起きなくなって、本来の透明な状態が見えるようになるのです。例えば、透明な石鹸水を泡立てると白く見えたり、すりガラスが濡れて透明になったりするのと同じで、白く見えているのは人間の錯覚なのです。人間はつい、「自分が見たものや感じたことが事実である」と思い込んでしまいがちですが、常に主観的に生きています。支援者である私たちもまた人間ですから、どれだけ専門性に努めていても錯覚に陥ったり、準拠枠に捉われがちになるのを避けることはできません。支援者としては常に、主観的である自分をできるだけ意識し、排除して、真の支援ができるように努めたいものですね。お問い合わせは、プロフィールにありますホームページの「お問い合わせ」から、お気軽にお声がけください。[ 一般社団法人 目白心理総合研究所]臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ︎目白駅から徒歩2分池袋駅から徒歩10分
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