2025/02/26
Q、目白心理総合研究所への入会のきっかけを教えてください。
植田様:入社以来、ほぼ営業職におりました。7年ほど前に労務部門へ異動になり、それまでは対外的な業務だったのが社内での受け身的な仕事に変わりました。面談業務が増えることが予想され、これまでとは違う知識をつける必要性を感じました。社内だけでその知識を得ることは難しいと考え、某スクールにてメンタルヘルスの勉強を始めました。そこで出会ったのが谷口先生(目白心理総合研究所 理事長)です。谷口先生のメンタルヘルスの知識に感銘を受け、もっと学びたいとの思いが強くなり、現在も研究所で学んでいます。
Q、植田様のお仕事の内容についてうかがいます。どのような職務でしょうか。
植田様:伊藤ハム米久ホールディングス株式会社 食肉事業本部労務教育部に勤務しております。主な業務は従業員のメンタル不調による休職・復職担当、教育研修講師、安全衛生管理者として職場の労働衛生・メンタルヘルスの啓蒙活動、従業員の適正な労働時間管理、新卒・中途社員の採用活動です。また、社内教育や研修用の動画も作成しています。
Q、目白心理総合研究所で学んだことを、職務の中でどう活かせていますか?
まず、谷口先生の研修で教えていただいた筋弛緩法などのリラクゼーション法やコミュニケーションについての知識は、月に一回行われる安全衛生委員会でのメンタルヘルス資料や従業員向けのメンタルヘルス通信の中でトピックスとして取り上げることができました。また、セラピスト養成講座や認知行動療法での学びは、休職者との面談時のラポール形成や、診断を受けた社員の対応に役立っています。それから私はEAPに関する知識も学びました。(EAPコンサルタント、国際EAPプロフェッショナルCEAP取得)これによって、社内で外部EAP会社とのメンタルヘルス研修テーマや研修資料について意見したり、指導したりすることが出来る様になりました。具体的に言いますと、これまで弊社では外部のEAP会社から提案される研修テーマや資料を精査することはなかったのですが、EAPを学ぶと、どうもその提案内容が汎用的で、社内で起きている問題にフィットしていないとわかるようになりました。そこで、EAP会社へ今社内で起こっている問題を伝えながら、提案された研修内容を精査し意見を出しました。提案されただけの一辺倒の研修よりも、カスタマイズポイントを明確にしたことで研修の質が上がり、研修後の満足度評価も高くなりました。これはEAPについて学んで良かったなと思っております。
Q、社内の反応はどうでしたか?
メンタルのフォロー面談の担当を依頼されたり、相談されたりすることが多くなりました。また、メンタルヘルス研修については「次にどんな研修をやったらいいか」と、意見を求められるようになりました。
Q、植田様の今後の目標や夢は何ですか?
植田様:私は65歳です。70歳まで仕事を続けるかどうかはわかりませんが、今の職場においては内部EAPとして、目白心理総合研究所で学んだことを活かしていきたいと思います。同時に、これからのキャリアをどうするか、会社外での枠を自分で見つけていきたいとも考えています。CEAP資格など、学んだことを使っていきたいと思います。
Q、当研究所でやっていきたいことはありますか?
学んでいるとはいえ、まだまだ認知行動療法の技法を使えないです。もっと自分のものにできるようにブラッシュアップしていきたいです。また、一緒に学ぶ人が増えて刺激を受けられるといいなぁと思います。切磋琢磨しながら(時には飲みながら)学びあえるのは楽しいです。
あとがき
営業から労務部門へ異動になった時は「えっ?俺が?」と、戸惑われたそうです。しかし植田様ご自身が上司との確執から「適応障害」と診断され、苦しい時期を過ごされた経験や、部下のメンタル不調を見抜けず「しっかり守れなかった」と後悔された経験から、「こういう思いをする人がいなくなるように」という気持ちが原動力となり、学んでいらっしゃるとのことです。いつも前向きな姿勢に、私も感服しております。そんな植田様は昨年、住み慣れた東京から山梨の八ヶ岳へ移住されました。念願の甲斐犬、もみじちゃんを迎え、薪ストーブに薪をくべながら、ゆっくりとした時間を過ごされるのが至福のひとときだそうです。うらやましいですね。
以上、会員 植田潤様のご紹介でした。「私も紹介してほしい」「会員の皆様に紹介してほしい」というご要望がありましたら、ぜひ研究所へお寄せください。
執筆者:関麻子