2023/07/03
イヌの進化 ~ 人間との共生の中で ~ 。「イヌ」は人間と共生を始めた最も古い家畜であり、これまで人間の生活に適応しながら進化してきました。「イヌ」が人間らしい行動を見せたり、人間の言葉や気持ちが分かるのでは?と感じることは多々ありますが、どうやら「イヌ」は人間との共生の中で「人間らしさ」が増してきているようなのです。時に、「イヌ」の体の中に小びとが入っているのではないかと思うほど、人間っぽいワンちゃんもいますよね。そもそも「イヌ」の直接の祖先が現世のどの動物かという説には諸説ありますが、「イヌ」は絶滅した東アジアの「ハイイロオオカミ」の集団から家畜化(順化)され、それから「イヌ」の系統が分岐したのは2万年から4万年前と推定されています。しかし、人間による「イヌ」の家畜化の起源、つまり、いつ人間が「イヌ」を飼い始めたかについては明らかにされていません。「オオカミ」と人間は数十万年にわたり、共通の地理的分布域および生活環境で生活していたので、そのうち人間の宿営地に近づくものが現れ、やがてその中から「イヌ」の祖先となるものが現れたと考えられています。つまり、「オオカミ」が人間の食べ残しをあさるために近づいて餌をもらうようになり、何らかの淘汰圧が働いて犬化して、逆に「イヌ」の方も狩りで人間に獲物を取ってくるようになるという共生関係が作られてきたといえます。ちなみに、「イヌ」に最も近い「オオカミ」は既に絶滅してしまった「ニホンオオカミ」なんですよ。いまやペットというよりも、人間の家族の一員として迎えられている「イヌ」たちは、これまでの研究において、人間を観察し、表情を読み、飼い主に共感したり嫉妬したり、テレビも見られることがわかっています。中でも凄い研究は、学術誌「サイエンス」に掲載された実験で、「イヌ」13匹を動かないように躾けてから機能的磁気共鳴画像(fMRI)装置を使い、「イヌ」の脳の情報処理が人間の脳と類似していることを発見しました。具体的にいうと、「イヌ」は飼い主の言葉の単語と言い方の両方を聞いて反応していることが示されたのです。「イヌ」に望ましい行動を躾けるには口先だけで褒めず、子どもに接するように心から褒めてあげることが大事なようですね。このように「イヌ」を人間の子どものように扱うことで、「イヌの進化」はますます「人間らしさ」に向かっていくのかもしれません。お問い合わせは、プロフィールにありますホームページ「お問い合わせ」からお気軽にお声掛けください。犬と人間が交流すると、双方に幸せホルモン「オキシトシン」が分泌されるのも、共生による「進化」なのかもしれませんね。[ 一般社団法人 目白心理総合研究所]臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ︎目白駅から徒歩2分池袋駅から徒歩10分
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