2022/11/07
見立ての重要性。日本で最初に精神科診療の問題として「見立て」の重要性を論じたのは土居健郎先生です。「見立て」とは、簡単に言えば、得られた情報からクライエントを理解して、その問題や方針を立てる作業のことです。土居先生は、当時の精神科診療が診断に偏りすぎている、つまり患者自身を見ずに、病気ばかりを見ていることに憂いを感じ、見立ての重要性について強調されました。ー 「診断」からは病気の種類しか見えず、「見立て」からは病気と診断される個々の生きた患者の姿が見えてくる ーと考えていました。さらに、専門家と患者との間の関係性をも重視して、ー 単に病名を付けたり分類するのではなく、個々の診断に基づいて治療的見通しを立てるととともに、患者にどのように語りかけるかを含むという、見立てはきわめて個別的なものなのだ ーと述べています。見立ての重要性は、精神科医師に限ったことではなく、人を支える専門家全般に言えることではないでしょうか。クライエントは一人ひとり違うということ、それならば支援もまた一人ひとり違うということです。クライエントを理解しないで自分のやり方だけを信頼していたり、どのクライエントにも同じ方法だったり、分類や病名で対応していたり。クライエントがこれまでどのように生きてきて、今クライエントの中で何が起こっているのか、問題があるならなぜそうなってしまうのか、どうすれば解決に向かうのか、助けてくれる人はいるのかなど、クライエントをできるだけ多面的に理解して支援することが大切です。しかしまた、人を理解するにもスキルが必要になります。私たち目白心理総合研究所では、こうしたクライエントを見立てる力を育てています。ご興味のある方はぜひ、プロフィールにありますホームページの「お問い合わせ」から、ご相談ください。あなたの技術を活かすためにも、見立てる力をつけてください。[ 一般社団法人 目白心理総合研究所]臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ︎目白駅から徒歩2分池袋駅から徒歩10分
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